2017年11月13日月曜日

菅井汲「疾走するイメージ」開催中です!

戦後ヨーロッパで活躍し、国際的に高い評価を受けた菅井汲。
幾何学的なフォルムと明快な色彩で描かれた世界観は、現在も多くのファンを魅了し続けています。
今回は2階企画展示室で開催中の「菅井汲-疾走するイメージ-」展をご紹介いたします。



《塩造る家々》 1949年 キャンバスに油彩

渡仏前の1940年代後半、中村貞似に師事し日本画へ関心を向けていた菅井汲。
この《塩造る家々》は、日本美術院再興第34回展で入選した初期の傑作です。
菅井汲がこの頃、吉原治良と出会い指導を受けていることは、作風の変遷を知る上でも
興味深い事柄といえるかもしれません。



《RAFAIL》 1960年 キャンバスに油彩

その後1952年に単身渡仏した菅井汲は、1955年に時代の寵児・藤田嗣治と二人展を開催。
日本古来の神話からインスパイアされた人や獣、鬼など、日本的な要素を含んだプリミティブで素朴な画風はパリで好評を得ることとなり、エコール・ド・パリの一員としてパリ画壇に新たな風を吹き込みました。



《朝のオートルート》1963年 キャンバスに油彩

こちらは作品の傾向ががらりと変わり、画面には均質で記号化された図像が現れ始めます。
愛車の〈ポルシェ〉に乗り、ドイツのアウトバーンを猛スピードで疾走した体験の中から生まれた鋭敏な感覚意識が創作に変化を与えたのでしょうか。
以後、道路や標識を簡素化した幾何学的図像を多く描くようになっていきます。



《Untitled》アクリルにシルクスクリーン

1966年頃からアクリルを素材として制作されたマルチプル。絵柄がアクリルの両面にシルクスクリーンで刷られたこの作品は、アクリルの厚みから生じる微妙な視覚のずれが楽しめ遊び心に溢れています。



《SUGAI》 1980年 キャンバスにアクリル

80年代に入り、菅井汲は自身のイニシャル“S”がモチーフの作品を多く発表。
同じモチーフを繰り返し描き続けることに芸術的な意義を見出していきました。
《SUGAI》は、標識のような円形のキャンバスに記号化された“SUGAI”の文字が配され、
モノトーンと赤色の組み合わせが、無駄のないすっきりとした画面を構成しています。



《OBJET SIGNAL》 1996年 木に彩色

「鑑賞されるだけでなく生活の背景として見られたい」という作家の思いが伝わってくるような限定100部の立体。 “S”がかつてのオートルートシリーズを髣髴とさせる1996年の作品です。


閉鎖的な日本を飛び出し、遠い異国の地で自由闊達にオリジナリティを追求していった
菅井汲。独創的な作品の数々はいかがでしたでしょうか。
展覧会の会期は23日までと残りわずかになってまいりました。
みなさまのご来館を心よりお待ち申し上げております。

2017年9月26日火曜日

ギャラリー作品のご案内♪

にぎやかな夏が過ぎ去り9月の軽井沢はすっかり秋めいて涼しくなりました。
空気も澄み渡り、秋風に吹かれた樹々が気持ち良さそうにそよいでいます。

“芸術の秋”ということで、今回は美術館2階ギャラリーの販売作品をご紹介いたします。


左と中央は2005年の“花FLOWERS”シリーズ、右は1999年の“花(5)”。

階段を上がって正面には、世界中で熱狂の前衛芸術家、草間彌生のシルクスクリーンを飾りました。
画面に吹き付けられた細かいラメがキラキラと光に反射し、見る角度による微妙な色の変化がお楽しみいただけます。

10月1日には東京・新宿に「草間彌生美術館」が開館の予定で、都内で草間彌生の作品を常設で観られる美術館として、早くも内外の美術関係者やアートファンの話題の的となっています。



正面横の壁は、筆を使わず絵の具を手に付けて描くスタイルのロッカクアヤコの版画コーナー。

左と中央は、今年の新作版画“早生まれ行進曲”(66部限定)。ダンボール紙にシルクスクリーン刷りの発色が鮮やかな本作は、1点ものの絵画と比べても見劣りしないほどの仕上がり。
右のリトグラフは、2012年にスロバキアの美術館で個展の際に刷られたオリジナル・リトグラフです。



細い通路は、淡い色彩と緻密な線描で独特の画面を創作する南桂子の特集展示。50年代から80年代に描かれた鳥、少女、城がモチーフの計12点をご紹介いたします。ご好評にお答えしてプライスも少しお手頃になりました。






最後に1階の展示になりますが、鉄を素材にした彫刻で知られる青木野枝のオブジェ2点と、ロッカクアヤコのアクリルペインティングをご紹介いたします。鉄という素材から解放され軽さすら感じされる青木野枝の彫刻。大小の円が絡み合い、飾られた壁面から浮遊しているかのような不思議な空気感を持つ作品です。

左下のロッカクアヤコのペインティングは、絵本“みんなのこと”の原画として描かれたアクリル画で、画面にはピンクや赤、黄色など、女の子が好きな色彩が溢れています。

ギャラリーにはご自宅に飾られた際のイメージ写真をまとめたファイルもございますので、インテリアのご相談などお気軽にスタッフまでお声掛けください。

全国的に紅葉の名所として知られる軽井沢。シーズンには街のどこでも素晴らしい光景に出会えます。ぜひ軽井沢にお越しの際には、軽井沢現代美術館へお越しくださいませ!




2017年8月31日木曜日

草間彌生×ルイ・ヴィトン Part.2 

こんにちは、軽井沢現代美術館です。

さてスタッフブログでご紹介した草間彌生×ルイ・ヴィトンコレクション。
大変ご好評いただきましたので、引き続きアイテムをご紹介いたします。


















ストール(奥)とスカーフ(手前)。















上質なウールとシルク素材で出来た肌触りの良い145cm角の大判ストールです。
イタリア製の無限の水玉柄のストールが、シンプルなコーディネートをアーティスティックに引き立ててくれます。


















大判のスカーフは、上質シルク100%、サイズは90cm角で赤と白の2色がございます。
伝統的なモノグラムパターンに現代的な草間のドットが施されたグラフィカルなデザインです。職人の手作業により縁取りの縫製まで丁寧にされています




















お次は無限の水玉が全面にプリントされたビーチタオルです。広げた時のサイズは100×145cm(イタリア製)厚手で吸水性も良く、コットン100%なので肌触りも柔らかです。額に入れてお部屋のインテリアとしてもお楽しみいただけます。





















こちらのスーツケースは、縦46×横36×幅17cmと程よい大きさ。持ち手を伸ばしたときの高さは98cmです。(機内持ち込み可能)雨よけのカバーも付いております。
グラン・メゾンらしくデザイン性に優れながら、頑丈で機能的なこのスーツケースと共に、ラグジュアリーな旅はいかがでしょうか?

今回ご紹介したコレクションは、軽井沢現代美術館1Fミュージアムショップにてご覧いただけます。ご興味の方は美術館スタッフまでお気軽にお問い合わせくださいませ!



軽井沢現代美術館 0267-31-5141

2017年8月17日木曜日

夏休み特別イベント『蟹江杏公開制作』ただ今開催中です!

こんにちは、軽井沢現代美術館です。

本日は2階ギャラリーにて展示・販売している版画家、蟹江杏さんによる夏休み特別イベント 『公開制作~版画ができるまで~』の模様をお届けいたします。




8月16日~18日の三日間当館2階ギャラリーにて行われるこのイベント。
私たちスタッフも楽しみにしておりました。




こちらが作業台。
絵を描くための道具がたくさんです。

制作スタート。




今回はスタッフTが愛犬リュウをモデルに、ということで杏さんにオーダーさせて頂きました。




愛犬リュウの写真を杏さんにお見せするとみるみるうちにリュウのボディラインが出来上がっていき、あっという間に刷りの段階に。





刷るための機械でプレスするとこんな感じでインクが紙に写りました!
刷りたての絵を見る瞬間はなんともいえない感動があり、お客様からも時折「おお~」と声があがっておりました。


そして色塗り。



リュウがつけている首輪の赤色と私が好きな青色を組み合わせて、水色ベースの赤水玉模様をあしらって下さいました。



完成!


“RYU”と名前も入れて下さいました!


杏さんのインスピレーションと、杏さんとの会話の中で生まれた自分だけのオーダーメイド作品。


杏さんの人柄に引き込まれてお話している間に作品が出来上がっていくこの時間は、夏の最高の想い出になるでしょう。


昨日今日たくさんのお客様にご来館頂き、会場である2階ギャラリーからは笑い声や拍手の音が聞こえて参りました。


明日が最終日です。




この機会にぜひ軽井沢現代美術館にお立ち寄り下さいませ。

2017年7月30日日曜日

草間彌生×ルイ・ヴィトン 貴重なコレクションを展示販売中!

シンガポールでの個展が好評を博し、ますます人気の高まる草間彌生。
軽井沢現代美術館のミュージアムショップでは、草間彌生がルイ・ヴィトンとコラボレーションしたコレクションの中から厳選したアイテムを展示販売しています。




2012年、「執着」と「連続性」をキーワードにルイ・ヴィトンのマーク・ジェイコブスによって表現されたコレクションは、アイテムに草間特有の水玉模様が一面にあしらわれ、美術館とも見まがうスタイリッシュな展示空間とともに大きな話題となりました。




ヴェルニ・レザーが涼しげな印象のハンドバック。ルイ・ヴィトンが誇るクオリティの高さが際立ち、細やかな工程を経て草間の世界観を見事に再現したバックは、美術品の様な存在感を放っています。

すべて未使用品のためコンディションは非常に良好です。定番のハンドバックやショルダーポーチ、旅行用トランクから、コインケースやスカーフまで、現在では入手困難なアイテムが揃う貴重な機会をお見逃しなく!

商品の詳細は、美術館スタッフまでお問い合わせ下さいませ。

軽井沢現代美術館 TEL.0267-31-5141

2017年7月10日月曜日

蟹江杏展第二期が始まりました。

7月6日より第二期「蟹江杏が出会った子供たちへ向ける眼差し、そして絵本の原画から見えてくるもの」が始まりました。
いつでもまわりに温かな眼差しを向ける作家が描く、見るものの心に響くビビットな作品が揃っています。



「赤ずきん」、「夏の夜の夢」、作家の出会った子供たちをモデルにした作品、ご本人の著書にもある「あんずのアリスBOOK」でのワンシーンなど、「絵本」と「子供」にインスピレーションを受けて作られたものを集めました。



大人から見ればどこか懐かしい、子供にとっては、これ知ってる!という赤ずきんや狼、アリスやロバの耳をした王様、ライオン、うさぎ・・・
皆様の心に留まったのは何ですか?
                                                                          
                                          
また今回の展示ではっと目を引くのは新作で最も大きい「空と花」の大作です。
ドライポイントで描いた様々なフラワーモチーフを彩色し、カット、配置して仕上げた、リズミカルで繊細な作品です。
ぜひ実際にお近くで、爽やかな雰囲気を感じていただけたら嬉しいです。

  

なお8月16日(水)、17日(木)、18日(金)は作家が公開制作に来館します。テーマを決めて下絵を描く最初の段階から、プレスして彩色までの、普段はアトリエで行われる一連の工程を再現する予定です。
目の前で完成したばかりの作品を購入できるこの貴重な機会に、ぜひご来館くださいませ。

◆ 蟹江杏 公開制作~版画作品ができるまで~ ◆
日程 8月16日(水)、17日(木)、18日(金)
会場 2Fギャラリースペース
時間 13:00~16:00
                                          
軽井沢の緑に囲まれた当館でアートを前にお寛ぎいただけたら嬉しく思います。           

スタッフ一同心よりお待ちしております。

2017年6月7日水曜日

女子美術大学付属中学校の皆さんが美術館にいらっしゃいました

本日、女子美術大学付属中学校の生徒の皆さんが、美術館にいらっしゃいました。





草間彌生作品の前では、多くの生徒さんたちが記念撮影をしており、人気の高さが伺えました。




また、ロッカクアヤコの作品製作ビデオの前では熱心に映像を鑑賞している姿が印象的でした。




皆さんにとって、軽井沢現代美術館でなにか感じていただけた時間であれば幸いです。




当館カフェコーナーには、自由に絵が描けるスケッチブックがあります。
皆さんもそれぞれ素敵な絵を描いてくれました。




2階ギャラリーの階段横には、来館された方に描いていただいた傑作作品の中からピックアップして展示しています。ご来館の際にはそちらもご覧になってみてください。
自分の絵が展示されているかも・・・♪



当館では学校や団体のお客様もご来館いただき、緑に囲まれて、ゆったりとした空間でアートに触れていただくことができます。


ご来館をご希望の際は、お気軽にメールやお電話でお問い合わせください。

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